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芥川賞、直木賞 決定


芥川賞 諏訪哲史さん  直木賞 松井今朝子さん

第137回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が
7月17日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に諏訪哲史
さん(37)の「アサッテの人」(群像6月号)、直木賞に
松井今朝子さん(53)の「吉原手引草」(幻冬舎刊)が決
まった。

芥川賞:「アサッテの人」 
諏訪哲史さんの受賞作は、「ポンパ」という意味不明の
言葉を口走る叔父を題材に小説を書こうともがく様子を
描いた作品。

小川洋子選考委員は、「論理的で綿密に計算され、構成
された作品でありながら、頭でっかちになっていない。
叔父さんの体温が伝わってくる」と評価している。

名古屋市西区に住む母親の諏訪玲子さん(63)は、電話で
受賞を知り「すぐに昨年亡くなったお父さん(雅也さん)
の遺影に報告をしました」と喜びを語った。
母親の玲子さんは「吃音は哲史自身のことですし、ポンパ
はお父さんの口癖でした。以前、哲史が『うちの家族の中
でしか通じない言葉を、いつかみんなに分かってもらえる
ようにするから』と言っていたのを思い出しました」と
コメントしている。

また、妻敬子さん(37)は「受賞作は本人の普段の生活そ
のまま、という作品です。こんなことってあるんですね」
と声を弾ませていた。

直木賞: 「吉原手引草」
松井今朝子さんの受賞作は、神隠しにあった花魁(おいらん)
のなぞを江戸・吉原の遊郭の住人たちが語っていく時代小説。

浅田次郎選考委員は、「全編立派な江戸言葉で通し、傑作に
して力作。歌舞伎界の経験をもとに吉原を立派な舞台に仕立
て上げた」と絶賛している。

松井今朝子さんは京都の祇園生まれ。松竹勤務後、歌舞伎の
上演台本作成や研究を経て、1997年小説家としてデビュー。
1998年、「仲蔵狂乱」で時代小説大賞を受賞している。

今回の受賞を松井今朝子さんは「文芸の世界にうとい私には
猫に小判かもしれないが、今後も誠実に自分の思いを伝えたい」
と冷静に喜びを受け止めていた。

贈呈式は8月22日午後6時から、東京・丸の内の東京会館にて
行われる。

2007年7月18日

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